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だらだら食べ

2024年4月26日 (金)

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定期的に検診に来院されている方でも、すぐに新たなむし歯が出来てしまう方がいます。そんな皆さんに食習慣をお聞きすると、、、、飴をよくなめるとか、チョコレートをちょこちょこ食べるとか、甘い物を良く口にするという方が多いです。今回はなぜ甘い物を口にするとむし歯になりやすいのか説明をさせていただきたいと思います。

 

基本的にお口の中のphは中性で保たれていますが、食事をすると酸性に変化し、歯の成分であるハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムの結晶)の溶け出し(脱灰)が始まります。これが虫歯の始まりです。しかし、しばらくすると唾液の働きにより徐々にお口の中は中性へ戻り(約20分から1時間かかると言われています。)、脱灰によって溶け出したリン酸やカルシウムが再び歯に取り込まれ、歯の修復(再石灰化)が行われます。規則正しい食生活では、脱灰と再石灰化とのバランスがとれ、むし歯になりにくい環境が作れます。しかし不規則に食べたり飲んだりすると、再石灰化に比べて脱灰の時間がほぼ同じ、あるいは長くなってしまうので、歯(ハイドロキシアパタイト)が溶け出す時間が多くなり、むし歯が発生しやすい状態になってしますのです。

 

食後の歯ブラシはもちろん、一緒に高濃度フッ素歯磨き粉を使用していただくと、お口の中を中性に戻すのにとても効果的です。自分に合った間食の取り方を見つけてむし歯ゼロを目指してください。